[Q&A]「懲役1年6月 執行猶予3年」とはどういう意味ですか?

質問

「懲役1年6月 執行猶予3年」とはどういう意味ですか?


回答

 「懲役」とは刑事施設に入れられ刑務作業に服する刑罰です。「禁固」も刑事施設に入るという意味では身体的な自由を奪われる刑罰ですが、刑務作業が義務付けられない点で「懲役」と異なります。

 「執行猶予」とは、刑の執行を一定期間猶予することです。そう聞くと猶予期間が明けた3年後には刑務所に行くのかと思うかもしれませんが、そうではありません。猶予期間中に禁固以上の刑に処されるような犯罪を新たに行わなければ、刑罰自体が消え、刑務所に行く必要がなくなります。

 そのため「懲役1年6月 執行猶予3年」とは、「結論としては懲役1年6月だが、社会で元通り生活してよい。3年間問題なく過ごせばそのまま刑務所に行く必要はない。」という意味になります。

 


弁護士 清水 俊


最新記事

すべて表示

[Q&A]無銭飲食で逮捕…「支払う気はあった」でもダメ?

質問 北海道小樽市の飲食店を利用した男性が、料金を支払えないことを知りながら飲食したとして、北海道警に詐欺の疑いで逮捕されるというニュースがありました。このケースでは手持ちがないことが分かっていたようですが、もし食べた後に財布がないことに気づいて、支払いたくても支払えない場合でも詐欺になってしまうのですか。 回答 詐欺罪とは、欺罔(ぎもう)行為によって、相手方を錯誤に陥らせて財物を交付させることを

[Q&A]ツール・ド・フランス大転倒事故、女性観客が逮捕…日本で起きたら法的責任は?

質問 自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」で、沿道から道路に乗り出していた観客のプラカードに選手が衝突し、大きなクラッシュ事故となりましたが、観客の法的責任はどうなりますか? 回答 怪我をした選手との関係では、「傷害罪」が成立し得ます。 原因となった観客には選手に怪我をさせるつもりはなかったかもしれません。ただ、プラカードを路上に張り出す形で掲げること自体が「暴行」といえますし、暴行から傷害

[Q&A]法定刑を超える判決なんてあり得るのですか?

質問 東京地検が、被告人2人に法定刑を超える求刑をし、東京地裁もまた法定刑を超える判決を言い渡したというニュースがありました。そのようなことがあり得るのですか。 回答 検察庁や裁判所といった組織に対し、少なくとも形式面のチェックについてはある種の信頼感がありましたので、判決までいってしまったことには驚きました。 ただ、私自身も、受験生だった頃に比べると、基本書(教科書)や六法を開く機会は圧倒的に減