[Q&A]キャンプ用ナイフ、車に積みっぱなしで「銃刀法違反」?

質問

車にキャンプ用の薪割り用の斧一本と刃渡り10センチの血抜き用のナイフを積んでいたことで警察から取り調べを受けました。起訴されるのでしょうか?


回答


まず、銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)は、一定の許可や職務上必要とされる場合を除いて鉄砲や刀剣類を所持することを禁止しています。

「刀剣類」とは、刃渡り15センチメートル以上の刀や、刃渡り5.5センチメートル以上の剣などを言います。

そのため、キャンプ用のナイフや包丁などはこの「刀剣類」にあたらず、所持することに問題はありません。ただ、刀剣類にあたらない「刃物」についても、刃体の長さが6センチメートルを超えるものについては「業務その他正当な理由」なく持ち歩くことが禁止されています


ご質問のような場合、おそらく銃刀法の「刃物」に該当するため、「業務その他正当な理由」があるかが問題となります。

キャンプで使ったものが入れっぱなしだったということなので、携帯していた時点で正当な理由があったとは言えないかもしれませんが、犯罪目的や悪質性があまり見受けられないため、起訴まではされないと考えられます。


事例の場合も片付けていれば問題にはならなかったでしょうから、キャンプから帰ってきたら、すぐにナイフなどの道具を車やカバンから出すことが基本です。また、手ぶらでバーベキューやキャンプができる場所もありますので、道具貸出はそういう意味でも気楽だと言えまそうです。


詳しい回答内容は取材協力した弁護士ドットコムニュースに掲載されていますのでそちらをご覧ください。


弁護士 清水 俊


最新記事

すべて表示

質問 貨幣処理機製造大手の会社で、その社員が約13年間で計約21億5500万円を横領し、競馬の馬券購入に「約17億6300万円」、日常的な飲食代や遊興費に「約3億9200万円」を費消したというニュースがありましたが、刑事上・民事上の法的責任はどのようになりますか。 回答 まず、横領罪とは他人から預かっている物を自分のものにしてしまう犯罪で、5年以下の懲役となります。業務上預かっている物を横領した場

質問 北海道小樽市の飲食店を利用した男性が、料金を支払えないことを知りながら飲食したとして、北海道警に詐欺の疑いで逮捕されるというニュースがありました。このケースでは手持ちがないことが分かっていたようですが、もし食べた後に財布がないことに気づいて、支払いたくても支払えない場合でも詐欺になってしまうのですか。 回答 詐欺罪とは、欺罔(ぎもう)行為によって、相手方を錯誤に陥らせて財物を交付させることを

質問 自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」で、沿道から道路に乗り出していた観客のプラカードに選手が衝突し、大きなクラッシュ事故となりましたが、観客の法的責任はどうなりますか? 回答 怪我をした選手との関係では、「傷害罪」が成立し得ます。 原因となった観客には選手に怪我をさせるつもりはなかったかもしれません。ただ、プラカードを路上に張り出す形で掲げること自体が「暴行」といえますし、暴行から傷害